真夜中の太陽(英) 第10章(後)読了
2011.05.29 Sunday | 趣味生活 > トワイライト
ステファニーさんの公式HPにアップされている「真夜中の太陽(草案)」の第10章(後)の 超絶叫 れびゅーです。
毎度のことながら、どこまで正確に訳せているかは甚だ疑問なんで、そこのあたりはあたたかく見守ってくださるとありがたいです。
↓ネタバレ注意
毎度のことながら、どこまで正確に訳せているかは甚だ疑問なんで、そこのあたりはあたたかく見守ってくださるとありがたいです。
↓ネタバレ注意
ベラの家を後にしたエドワードは、しばらくの間、あてもなく車を流します。ベラの妄想で至福の時間を過ごすわけです。なんて乙女チックなのさ、君の脳内は!
もう、僕は彼女が僕の正体を知ることを恐れる必要はないんだ。彼女は知ってしまったんだから。それは、彼女にとって、それほど重要なことではなかった。たとえこのことが明らかに、彼女にとって悪いことであったとしても、それは驚くほど僕を解放した。
それより、僕はベラのことを考え、その愛に報いたかった。彼女は、僕が彼女を愛する方法で、僕を愛することはできない。 ― それほど圧倒的で、非常に激しく、壊滅的な愛は、おそらく彼女のもろい体を破壊してしまうだろう。でも、彼女は十分に強いと感じた。本能的な恐怖を抑えるのに十分なくらい。僕といたいと思うのに十分なくらい。そして、彼女といることは、これまでに知っていたものにないくらい僕を幸せにした。
しばらく ― 僕は一人きりで、気分転換に何かを狩ろうと思わなかった ― 僕は、僕自身が悲劇的であることをくよくよすることなく、その幸せを感じるのを許した。彼女が僕を気にかけたことに満足を感じた。彼女の愛情を得た勝利に歓喜した。日々、彼女の側に座って、彼女の声を聞いて、彼女の笑顔を向けられることを想像した。
僕は、頭の中でその笑顔を何度も繰り返した。彼女のふっくらとした唇が口角を押し上げるのを見た。彼女のとがったあごにくぼみができるのを見た。彼女の目が暖まって、溶けていく様を…。今夜、僕の手が触れた彼女の指先は、とても暖かく、弱く感じた。僕は、彼女の頬骨に伸びる繊細な皮膚に触れるとどう感じるのかを想像した。 ― 絹のように、暖かく…とてももろい。ガラスの上に被さるシルク…驚くほど壊れやすい。
と、ここまで考えて、エドワードに、再びベラを襲ったあの野郎への報復への欲求が再発します! 吸血鬼って…沸点低いよね。はは。
エドワードは理論的に物事を考えようと努めます。ベラは、既にお家にいて、警察署長のチャーリーが側にいるから大丈夫なのだと。アンジェラとジェシカだってベッドの中にいるのだと。危険はもう過ぎ去ったものなのだと。
でも、あの人間の怪物を野放しにすることに疑問も覚えたようです。自分がちっとも興味を持たなかったあのホステス&ウェイトレス。彼女達だって、誰かのベラであるかもしれない……彼女達はまだ危険の中にある。(良かったね、ホステス&ウェイトレス。こんなことでエドワードに思い出してもらえて…香月ちょっと嫉妬)そして、エドワードはある決意をします。彼の行く先はもちろん……。
アリスがポーチに座っていた。そして、僕を待っていた。僕は、直接ガレージには向かわず、家の前で、停車した。
「カーライルは書斎にいるわ」僕が尋ねる前に、アリスが言った。
「ありがとう」僕はそう言った。僕が通り過ぎると、彼女の髪が乱れた。
『私のコールに返事してくれてどうも』彼女の皮肉っぽい思考が聞こえた。
「ああ」僕はドアのそばで一旦止まり、携帯を取り出して、画面を見た。「すまない。誰がかけてきたかチェックしてなかった。……忙しかったんだ」
「ええ、わかってるわよ。私も悪かったから。何が起こるか見えた時には、あなたはもう向かっていたわ」
「それは解決した」僕はつぶやいた。
『ごめんなさい』彼女は自分自身を恥じいるように繰り返した。
ベラが無事であることは分かっていたから、気前よくいられた。「気にしなくていい。君がすべてを捕えることができないことは分かってる。誰も、君が全能であるとは思っていないから、アリス」
「ありがとう」
「今夜、君を夕食に誘うつもりだったんだ。 ― 僕が考えを変える前に、キャッチできたか?」
彼女は笑顔を見せた。「いいえ、私それも見逃していたのね。知っていれば良かった。私、絶対行ったもの」
「君が失敗するなんて、何に集中してたんだよ?」
『ジャスパーが、私達の記念日のことを考えてたの』彼女は笑った。『彼は私への贈り物のことを決めないように心がけてる。でも、私はかなり良いアイディアがあるんだろうって考えてる…』
「恥知らずだな」
「そうよ」
彼女は唇をすぼめて、僕を見上げた。彼女の表情に非難を感じた。『後でもっと注意を払うことにするわ。彼女が知ったこと、みんなに話すつもり?』
僕はため息をついた。「そうだな。後でね」
『何も言わないわ。その変わり私のお願いを聞いて。私が側にいない時にロザリーに話して』
僕が尻込みをした。「たしかに」
『ベラは上手く受け止めたわね』
「上手すぎるんだ」
アリスは僕に笑顔を見せた。『ベラをあなどってはだめよ』
僕は、見たくないイメージをブロックしようとした。 ― 親友になったベラとアリス。
とたんに落ち着かなくなって、僕は重いため息をついた。僕は、今晩の次の事柄に考えを向かわせようとした。;僕はもう一度それを求めた。だが、フォークスを去るのが心配だ……。
「アリス…」僕は言おうとした。彼女は、僕が何を尋ねるか既に知っていた。
『今夜は安全よ。私、良い見張り役に徹してる。彼女は、まさに24時間の監視を必要としているんでしょ?』
「少なくとも」
「とにかく、あなたは十分過ぎるくらい彼女の側にいられるわ」
僕は深呼吸をした。その言葉は、僕にとって魅力的だった。
「行っていいわよ ―続けてる。 あなたが行きたいところで、やりたいことができるように」彼女は僕にそう言った。
僕はうなずいて、カーライルの部屋に急いだ。
カレン家登場〜。もう、困ったらカーライルのところに猫まっしぐらなエドワード。どれだけカーライルを信頼しているのぉ。そして、ジャスパーのことにすっかり気をとられちゃってたアリスが可愛いぃ〜ですよねぇ。もう、カレンって、好きでしかたがない!
さて、カーライルに飛び込むエドワード。もちろんカーライルはがっちりエドワードを受け止めてくれます。(言い方が…何かあやしいな)
「僕は、助けを必要としてる」
「何でも言ってくれ、エドワード」彼は約束してくれた。
「アリスは、今夜ベラに何が起こるのかあなたに話したんだろうか?」
『あるいは、起こったこと』と、彼は訂正した。
「ああ、ほとんどね。僕は、ジレンマを抱えてる、カーライル。あなたには見えるだろう。僕は…とても…あいつを殺してやりたい」その言葉は、素早く、激しく、そしてよどみなく出た。「とても。でも、それが正義ではなく、復讐だから、間違っているということも知っている。怒りでいっぱいで、公平じゃない。でも、ポートアンジェルスを歩き回っている連続強姦者と殺人者をそのままにしておくのも正しいことじゃない! そこにいる人間達のことは知らない。でも、僕は他の誰かを奴の犠牲者としてベラと同じ立場にすることはできない。彼女らに ― 僕がベラに感じたように、誰かがこの彼女らに感じるかもしれない。彼女らが傷つけられたなら、僕が苦しんだように苦しむかもしれない。それは、正しいことじゃない ―」
エドワードって、普段脳内思考が多いんですが、カーライルの前だと、もうどうにも止まらないみたいに口から出てくる言葉が饒舌になりますよね。そして、カーライルに結構な難題を持ってきているように思います。今回、カーライルはどうするのかしら?と、はらはらしながら読み続ける香月です。
「私が、そいつをなんとかしよう。君は安心することができるはずだ。他の誰も、ベラように傷つけられはしない」
彼の頭の計画を理解した。それは必ずしも、僕が欲っしたものではなかった。それは残忍性において、僕の熱望を満たしはしなかった。でも、それが正常なものであることは分かった。
な、なにを計画したんだカーライル? 彼の計画は、最後まで具体的な描写がなかったんですよねぇ。残忍さはないにしても、エドワードが納得する報復って……どんな方法なのさぁ〜?
で、ポートアンジェルスに戻ったエドワード&カーライル。エドワードは、直ぐにカーライルを奴らのもとに連れて行きます。奴らの思考に毒されそうになるエドワードを気遣って、カーライルはエドワードをその場から去らせようとします。
『行きなさい、エドワード』彼は穏やかに僕に話した。『私が、安全を確保するよ。お前は、ベラのもとに戻りなさい』
それは、まったく正しい言い分だった。彼女の名前は、僕の気を紛らわすことができる唯一の方法だった。
全てを見届けないまま、エドワードは一目散に『フォークス』の『ベラ』の『部屋』(←ここが重要(笑))に戻ってきます。
眠っているベラが、寒さで震えているのを知ったエドワードは、ベラの部屋を出て、階段の一番上にある洋服ダンスから厚い毛布を選び、息を殺して、用心深く彼女に広げます。もちろん、ベラが起きる前にそれを戻すことも認識済み。そして定位置のロッキングチェアに座りあれこれと思考をはじめます。あいかわらず、難解なエドワードの思考……ついて行くのに必死です。
しばらくしてー僕が想像した醜い顔をした運命ーベラの破壊を求める者が、最も愚かで無頓着な天使に変わった。守護天使だ ― カーライルが思い描く僕が持ったかもしれない姿。彼女の唇は無頓着な微笑を浮かべ、彼女の空色の目は茶目っ気でいっぱいになった。天使は、おそらく僕が見落すことができないくらいのリアルな装いでベラを形づくっていった。僕の注意を必要とする途方もなく強烈な匂い、僕の好奇心を燃え上がらせる物言わぬ心、僕の目を捕らえる静的な美しさ、僕の畏怖を得る献身的な魂。自衛本能という自然の感覚を取り去って欲しい。 ― そうすれば、ベラは僕の側にいることに耐えることができるだろう ― そして、最後には、ぞっとする悪運の連続が加えられるのだ。
不注意な笑みを浮かべて、その無責任な天使は、僕の行く手に直接彼女のもろい造形を始めた。そして、軽率にも、ベラを生かしておくことを欠陥のある僕の道徳にゆだねた。
このビジョンの中で、僕はベラの刑罰ではなかった;彼女は、僕の報酬だった。
僕は、軽率な天使の空想に頭を振った。天使は、ハルピュイア(女性の頭と鳥の体を持ち,飢えた不浄の怪物)よりもよくなかった。
僕は、そんな危険で馬鹿なやり方で振る舞おうとする強力なパワーで良くなると思えなかった。少なくとも、僕が戦うことのできるのは、醜い運命に対してだ。
そして、僕に天使はいなかった。彼らは、善人のために― ベラのような人々のためにこそいるのだ。そして、彼女の天使は、いったいどこにいるんだ? 誰が、彼女を見守っているんだ?
僕は、今この時、僕がその役割を果たしていると理解し、驚くと共に、沈黙して笑った。
ヴァンパイア・エンジェル ― 拡大解釈だな。
30分程して、ベラの堅さがとれ、くつろいだ風だった。彼女の呼吸はより深くなった。そして、彼女はつぶやく。それに満たされて、僕は微笑んだ。それは小さなものだった。でも、少なくとも、僕はここにいて、彼女は今夜より気持ちよく眠っていた。
「エドワード」彼女がため息まじりに言った。そして、彼女は微笑んだ。
僕は当面の悲劇をわきに押しやり、僕自身を再び幸せに陶酔させた。
き、き、来た…来たよ!
名セリフ到来だよ!
エドワードってば、最後の最後にさらっと言ったよ!
ヴァンパイア・エンジェル…
うわぁああああああああ!
香月ってば、もう萌え悶えて今日は寝れないよ。
どうしてくれるんだよ、エドワード。
五年越しであたしの心を弄ぶいけない男の子!
あなたは年をとらないけれど、香月は確実に年とってんだよ!
でも、いつまでたってもあなたは香月の「ヴァンパイア・エンジェル」だわよ。
完全に降参白旗よ。
わたしも、そう思うわって方はWEB拍手&コメントをお願いします〜。
close ?
もう、僕は彼女が僕の正体を知ることを恐れる必要はないんだ。彼女は知ってしまったんだから。それは、彼女にとって、それほど重要なことではなかった。たとえこのことが明らかに、彼女にとって悪いことであったとしても、それは驚くほど僕を解放した。
それより、僕はベラのことを考え、その愛に報いたかった。彼女は、僕が彼女を愛する方法で、僕を愛することはできない。 ― それほど圧倒的で、非常に激しく、壊滅的な愛は、おそらく彼女のもろい体を破壊してしまうだろう。でも、彼女は十分に強いと感じた。本能的な恐怖を抑えるのに十分なくらい。僕といたいと思うのに十分なくらい。そして、彼女といることは、これまでに知っていたものにないくらい僕を幸せにした。
しばらく ― 僕は一人きりで、気分転換に何かを狩ろうと思わなかった ― 僕は、僕自身が悲劇的であることをくよくよすることなく、その幸せを感じるのを許した。彼女が僕を気にかけたことに満足を感じた。彼女の愛情を得た勝利に歓喜した。日々、彼女の側に座って、彼女の声を聞いて、彼女の笑顔を向けられることを想像した。
僕は、頭の中でその笑顔を何度も繰り返した。彼女のふっくらとした唇が口角を押し上げるのを見た。彼女のとがったあごにくぼみができるのを見た。彼女の目が暖まって、溶けていく様を…。今夜、僕の手が触れた彼女の指先は、とても暖かく、弱く感じた。僕は、彼女の頬骨に伸びる繊細な皮膚に触れるとどう感じるのかを想像した。 ― 絹のように、暖かく…とてももろい。ガラスの上に被さるシルク…驚くほど壊れやすい。
と、ここまで考えて、エドワードに、再びベラを襲ったあの野郎への報復への欲求が再発します! 吸血鬼って…沸点低いよね。はは。
エドワードは理論的に物事を考えようと努めます。ベラは、既にお家にいて、警察署長のチャーリーが側にいるから大丈夫なのだと。アンジェラとジェシカだってベッドの中にいるのだと。危険はもう過ぎ去ったものなのだと。
でも、あの人間の怪物を野放しにすることに疑問も覚えたようです。自分がちっとも興味を持たなかったあのホステス&ウェイトレス。彼女達だって、誰かのベラであるかもしれない……彼女達はまだ危険の中にある。(良かったね、ホステス&ウェイトレス。こんなことでエドワードに思い出してもらえて…香月ちょっと嫉妬)そして、エドワードはある決意をします。彼の行く先はもちろん……。
アリスがポーチに座っていた。そして、僕を待っていた。僕は、直接ガレージには向かわず、家の前で、停車した。
「カーライルは書斎にいるわ」僕が尋ねる前に、アリスが言った。
「ありがとう」僕はそう言った。僕が通り過ぎると、彼女の髪が乱れた。
『私のコールに返事してくれてどうも』彼女の皮肉っぽい思考が聞こえた。
「ああ」僕はドアのそばで一旦止まり、携帯を取り出して、画面を見た。「すまない。誰がかけてきたかチェックしてなかった。……忙しかったんだ」
「ええ、わかってるわよ。私も悪かったから。何が起こるか見えた時には、あなたはもう向かっていたわ」
「それは解決した」僕はつぶやいた。
『ごめんなさい』彼女は自分自身を恥じいるように繰り返した。
ベラが無事であることは分かっていたから、気前よくいられた。「気にしなくていい。君がすべてを捕えることができないことは分かってる。誰も、君が全能であるとは思っていないから、アリス」
「ありがとう」
「今夜、君を夕食に誘うつもりだったんだ。 ― 僕が考えを変える前に、キャッチできたか?」
彼女は笑顔を見せた。「いいえ、私それも見逃していたのね。知っていれば良かった。私、絶対行ったもの」
「君が失敗するなんて、何に集中してたんだよ?」
『ジャスパーが、私達の記念日のことを考えてたの』彼女は笑った。『彼は私への贈り物のことを決めないように心がけてる。でも、私はかなり良いアイディアがあるんだろうって考えてる…』
「恥知らずだな」
「そうよ」
彼女は唇をすぼめて、僕を見上げた。彼女の表情に非難を感じた。『後でもっと注意を払うことにするわ。彼女が知ったこと、みんなに話すつもり?』
僕はため息をついた。「そうだな。後でね」
『何も言わないわ。その変わり私のお願いを聞いて。私が側にいない時にロザリーに話して』
僕が尻込みをした。「たしかに」
『ベラは上手く受け止めたわね』
「上手すぎるんだ」
アリスは僕に笑顔を見せた。『ベラをあなどってはだめよ』
僕は、見たくないイメージをブロックしようとした。 ― 親友になったベラとアリス。
とたんに落ち着かなくなって、僕は重いため息をついた。僕は、今晩の次の事柄に考えを向かわせようとした。;僕はもう一度それを求めた。だが、フォークスを去るのが心配だ……。
「アリス…」僕は言おうとした。彼女は、僕が何を尋ねるか既に知っていた。
『今夜は安全よ。私、良い見張り役に徹してる。彼女は、まさに24時間の監視を必要としているんでしょ?』
「少なくとも」
「とにかく、あなたは十分過ぎるくらい彼女の側にいられるわ」
僕は深呼吸をした。その言葉は、僕にとって魅力的だった。
「行っていいわよ ―続けてる。 あなたが行きたいところで、やりたいことができるように」彼女は僕にそう言った。
僕はうなずいて、カーライルの部屋に急いだ。
カレン家登場〜。もう、困ったらカーライルのところに猫まっしぐらなエドワード。どれだけカーライルを信頼しているのぉ。そして、ジャスパーのことにすっかり気をとられちゃってたアリスが可愛いぃ〜ですよねぇ。もう、カレンって、好きでしかたがない!
さて、カーライルに飛び込むエドワード。もちろんカーライルはがっちりエドワードを受け止めてくれます。(言い方が…何かあやしいな)
「僕は、助けを必要としてる」
「何でも言ってくれ、エドワード」彼は約束してくれた。
「アリスは、今夜ベラに何が起こるのかあなたに話したんだろうか?」
『あるいは、起こったこと』と、彼は訂正した。
「ああ、ほとんどね。僕は、ジレンマを抱えてる、カーライル。あなたには見えるだろう。僕は…とても…あいつを殺してやりたい」その言葉は、素早く、激しく、そしてよどみなく出た。「とても。でも、それが正義ではなく、復讐だから、間違っているということも知っている。怒りでいっぱいで、公平じゃない。でも、ポートアンジェルスを歩き回っている連続強姦者と殺人者をそのままにしておくのも正しいことじゃない! そこにいる人間達のことは知らない。でも、僕は他の誰かを奴の犠牲者としてベラと同じ立場にすることはできない。彼女らに ― 僕がベラに感じたように、誰かがこの彼女らに感じるかもしれない。彼女らが傷つけられたなら、僕が苦しんだように苦しむかもしれない。それは、正しいことじゃない ―」
エドワードって、普段脳内思考が多いんですが、カーライルの前だと、もうどうにも止まらないみたいに口から出てくる言葉が饒舌になりますよね。そして、カーライルに結構な難題を持ってきているように思います。今回、カーライルはどうするのかしら?と、はらはらしながら読み続ける香月です。
「私が、そいつをなんとかしよう。君は安心することができるはずだ。他の誰も、ベラように傷つけられはしない」
彼の頭の計画を理解した。それは必ずしも、僕が欲っしたものではなかった。それは残忍性において、僕の熱望を満たしはしなかった。でも、それが正常なものであることは分かった。
な、なにを計画したんだカーライル? 彼の計画は、最後まで具体的な描写がなかったんですよねぇ。残忍さはないにしても、エドワードが納得する報復って……どんな方法なのさぁ〜?
で、ポートアンジェルスに戻ったエドワード&カーライル。エドワードは、直ぐにカーライルを奴らのもとに連れて行きます。奴らの思考に毒されそうになるエドワードを気遣って、カーライルはエドワードをその場から去らせようとします。
『行きなさい、エドワード』彼は穏やかに僕に話した。『私が、安全を確保するよ。お前は、ベラのもとに戻りなさい』
それは、まったく正しい言い分だった。彼女の名前は、僕の気を紛らわすことができる唯一の方法だった。
全てを見届けないまま、エドワードは一目散に『フォークス』の『ベラ』の『部屋』(←ここが重要(笑))に戻ってきます。
眠っているベラが、寒さで震えているのを知ったエドワードは、ベラの部屋を出て、階段の一番上にある洋服ダンスから厚い毛布を選び、息を殺して、用心深く彼女に広げます。もちろん、ベラが起きる前にそれを戻すことも認識済み。そして定位置のロッキングチェアに座りあれこれと思考をはじめます。あいかわらず、難解なエドワードの思考……ついて行くのに必死です。
しばらくしてー僕が想像した醜い顔をした運命ーベラの破壊を求める者が、最も愚かで無頓着な天使に変わった。守護天使だ ― カーライルが思い描く僕が持ったかもしれない姿。彼女の唇は無頓着な微笑を浮かべ、彼女の空色の目は茶目っ気でいっぱいになった。天使は、おそらく僕が見落すことができないくらいのリアルな装いでベラを形づくっていった。僕の注意を必要とする途方もなく強烈な匂い、僕の好奇心を燃え上がらせる物言わぬ心、僕の目を捕らえる静的な美しさ、僕の畏怖を得る献身的な魂。自衛本能という自然の感覚を取り去って欲しい。 ― そうすれば、ベラは僕の側にいることに耐えることができるだろう ― そして、最後には、ぞっとする悪運の連続が加えられるのだ。
不注意な笑みを浮かべて、その無責任な天使は、僕の行く手に直接彼女のもろい造形を始めた。そして、軽率にも、ベラを生かしておくことを欠陥のある僕の道徳にゆだねた。
このビジョンの中で、僕はベラの刑罰ではなかった;彼女は、僕の報酬だった。
僕は、軽率な天使の空想に頭を振った。天使は、ハルピュイア(女性の頭と鳥の体を持ち,飢えた不浄の怪物)よりもよくなかった。
僕は、そんな危険で馬鹿なやり方で振る舞おうとする強力なパワーで良くなると思えなかった。少なくとも、僕が戦うことのできるのは、醜い運命に対してだ。
そして、僕に天使はいなかった。彼らは、善人のために― ベラのような人々のためにこそいるのだ。そして、彼女の天使は、いったいどこにいるんだ? 誰が、彼女を見守っているんだ?
僕は、今この時、僕がその役割を果たしていると理解し、驚くと共に、沈黙して笑った。
ヴァンパイア・エンジェル ― 拡大解釈だな。
30分程して、ベラの堅さがとれ、くつろいだ風だった。彼女の呼吸はより深くなった。そして、彼女はつぶやく。それに満たされて、僕は微笑んだ。それは小さなものだった。でも、少なくとも、僕はここにいて、彼女は今夜より気持ちよく眠っていた。
「エドワード」彼女がため息まじりに言った。そして、彼女は微笑んだ。
僕は当面の悲劇をわきに押しやり、僕自身を再び幸せに陶酔させた。
き、き、来た…来たよ!
名セリフ到来だよ!
エドワードってば、最後の最後にさらっと言ったよ!
ヴァンパイア・エンジェル…
うわぁああああああああ!
香月ってば、もう萌え悶えて今日は寝れないよ。
どうしてくれるんだよ、エドワード。
五年越しであたしの心を弄ぶいけない男の子!
あなたは年をとらないけれど、香月は確実に年とってんだよ!
でも、いつまでたってもあなたは香月の「ヴァンパイア・エンジェル」だわよ。
完全に降参白旗よ。
わたしも、そう思うわって方はWEB拍手&コメントをお願いします〜。
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