まず『
ダブルオー』です。
観終わった時は、何て言い表していいか分からなくなったくらい難しい顔になった自分です。
最後まで作画が崩れることなく、美しくって見惚れてしまう映像……でもストーリーが腑に落ちないのです。
テレビシリーズの頃から「来るべき対話」のことはあったので、地球外生物(映画では異星体=エルス)のことが作品世界に登場してもおかしくはないとは思います。その異星体が会話による意思疎通の手段を持たず、人類を浸食することで脅威と化す。そして、意思疎通のために必要となる脳量子波を持つイノベイターが鍵となる。それも有りだと思います。TV版が『人類vs人類』だったのが、映画では『人類vs異星体』に変わっただけなのだから。
ただ、『人類vs異星体』になったお陰で、テレビ版で受け入れがたかった『進化した人類(=イノベイターの誕生)』がどうして受け入れがたかったのかが分かったような気がしました。
イノベイターって、ボーグ集合体(スタートレック)に近いんじゃないかと…。意識を共有すると言うことは、意識の境界を持てないことなので、個体であり続けることが困難になるはずなのです。(と、香月は思っている)異星体に浸食されそうになった刹那がティエリアとヴェーダの協力で異星体と対話し、異星体が黄色い花に変化する場面があります。あのシーン、刹那と異星体の対話が成立した象徴とも思われるのですが、私には刹那が異星体を浸食したみたいでとても気持ち悪かったのですよ。
意識が共有できれば喧嘩や争いがなくなって、その究極である戦争のない世界が生まれるはずなのです。でも、どんな作品でもそれを最後には拒否して個体であることを選択するのですよ。
なのに……刹那の場合、自らがその共有化の行動に出ているようで、思わず「やめて…」といいそうになるのです。ってか、この作品、個体の消失を肯定してないか……。
最後に、金属生命体と融合した刹那がマリナを訪れます。あれは、本当に刹那だったんだろうか……。
PS:自分、相当ブラックな解釈に走っている。ただ、途中アレルヤの体操選手ばりの運動神経にうっとりしていたってのは内緒。ってか、ガンダムで宇宙戦争やるのはどうだったんだろうかと思わずにいられない。
そして、期待を全くしなかった『
ブレイクブレイド』にみごと落ちた自分です。
第一話、第二話であきらめず、第三話までねばってみて良かったよ。テレビ放映のおかげでお客さんも10倍さね。第一話の時なんか、お客さん5人ぐらいしかいなかったんだよ。それが、それが、うぅ。50人突破だよ!おめでとぅ〜。
折り返し地点にきてようやく面白くなりました、この作品。今後いろいろな人がお亡くなりになる気配がばんばんなのですが、
『OO』と違って、 魂(重量感)と魂(重量感)のぶつかり合いに涙が出てきました。そうなんだ!ロボットアニメは魂のぶつかり合いでなくちゃいけないんだぁ〜〜〜〜。作画は崩れるぎりぎりなのになぁ。
そして、今回の一押しはフクロウです。ライガット、ホズル、ゼスの三人に育てられたのね。何だか泣ける話や。しかし、なぜ良く懐いていたゼスに着いていかず王子に着いていったのだろうか。やっぱりあの王子様に死相があらわれているからなのか。それとも仮面夫婦と気付いていて愛されていない王子様を不憫に思ったからなのか。ということは、あのフクロウって、メス?何はともあれ可愛すぎるよあのフクロウ。って、名前なんだったけか…愛がない(゜Д゜)?
PS:徹底的に、次が待ち遠しいです♪
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